分析まとめ一言
「売上・アート体感・満足度が強く連動──会場設計で3つまとめて底上げするのが鍵」

全体概要

70.5%
全体満足度
ポジティブ層
とても満足+満足(44件中31件)
79.5%
スタッフ対応
満足率(全設問最高)
61.4%
アートコンテンツに
好影響あり
72.7%
リピート候補
(ぜひ+タイミング)
No.1
全体満足度:7割がポジティブ、スタッフ対応が強み
アウトプット
ポジティブ層(とても+満足)70.5%。スタッフ対応満足率79.5%が全設問最高で運営品質が強みとして機能している。
仮説
7割が満足以上で全体評価は良好。一方で3割がふつう以下に留まっており、ネガティブ層の要因特定が必要。
反映方法
満足度70.5%を次回の基準値として設定。ふつう以下層の要因をご要望の自由記述から深掘りする。
No.2
来場者層との相性:相性がリピートを決める
アウトプット
ポジティブ計65.9%。「合わなかった」計13.6%が存在し、イベントの客層に合わない出店者が一定数いる。
仮説
3分の2が来場者との相性をポジティブに評価。ただし「合わなかった」層は100%離脱(後述クロス集計参照)。相性評価がリピート意向をほぼ決定している。
反映方法
来場者層との相性をあらかじめ告知する文章を募集要項に追加する。合わなかった層の特徴(業態・ジャンル)を次回分析する。
No.3
アートコンテンツの影響
アウトプット
相乗効果を強く感じた:34.1%(15件)
まあまあ好影響:27.3%(12件)
好影響計:61.4%
あまり感じなかった:22.7%
わからない:13.6%
マイナス:2.3%(1件)
仮説
6割がアートコンテンツの好影響を実感。一方で約4割は影響を感じておらず、ブース位置や距離感がアート体験の享受に影響している可能性がある。
反映方法
アートの盛り上がりがマーケットエリアにも届く設計(動線・実況音・銭湯山車のような巡回)を強化する。
No.4
スタッフ対応:全設問最高の満足率
アウトプット
とても満足54.5%+満足25.0%=満足計79.5%。ふつう18.2%、満足していない2.3%(1件)。全設問中最高の満足率。
仮説
スタッフ対応はイベント全体の中で最も高評価。8割が満足以上であり、運営品質が強みとして機能している。売上が厳しかった層でも高評価が維持されており、ホーン効果の影響を受けにくい。
反映方法
スタッフ対応の強みを募集文に明示的に訴求する(「丁寧なサポート体制」)。満足していない1件の内容をご要望から確認し再発防止する。
No.5
売上感覚:均等な4分散、45%が期待を下回った
アウトプット(分布)
かなり良かった:2%(1件)
良かった:27%(12件)
期待通り:25%(11件)
やや厳しかった:22.7%(10件)
厳しかった:22.7%(10件)
期待以上・通り計:54.5%
仮説
ほぼ均等な4分散。期待を下回った層は合計45.5%と半数弱。「やや厳しかった」が満足度の分水嶺。
反映方法
「売上が期待を超える出店者」と「期待を下回る出店者」が混在している実態を把握し、出店ジャンル・ブース位置との相関を次回分析する。
No.7
次回出店意向:リピート候補72.7%、「まだわからない」が最大のレバー
アウトプット
ぜひ出店したい:45.5%(20件)
タイミングが合えば:27.3%(12件)
まだわからない:22.7%(10件)
見送りたい:4.5%(2件)
リピート候補計:72.7%
仮説
再出店候補は7割超。見送りはわずか4.5%で離脱率は低い。ただし「ぜひ」単独では50%未満で強固なファン層形成はこれから。
反映方法
リピーター72.7%を次回の基準値とする。「まだわからない」層22.7%への追加コミュニケーションが離脱防止のカギ。

クロス集計①:売上感覚 × 全体満足度

分析目的:売上実感が満足度に与える影響の発見。満足度向上のための施策設計に反映。

2
売上と満足度は強く連動する──「やや厳しかった」が分水嶺
アウトプット(詳細)
売上が良かった層(13件):とても満足率92.3%
想定どおり層(11件):とても満足54.5%+満足27.3%=81.8%
やや厳しかった層(10件):満足80%、ふつう以下20%
厳しかった層(10件):ふつう50%、あまり満足していない40%と急落
仮説
売上実感と満足度は強く連動している。ただし「やや厳しかった」でも8割が満足しており、売上以外(雰囲気・スタッフ等)でリカバリーできている可能性がある。「やや厳しかった」と「厳しかった」の間に満足度の大きな断層がある。
反映方法
「厳しかった」層が生まれやすい業態・ブース位置を特定し、次回の配置・募集ジャンル設計に活かす。売上が厳しかった層の満足度回復のために、売上以外の体験価値(交流・雰囲気・スタッフ)を事前に期待値として設定する。
💡
「やや厳しかった」は体験でカバーできるが、「厳しかった」は満足度への直撃ダメージが大きい。売上ゼロ・極端な低売上が不満足の最大要因と考えられる。ブース位置とジャンル設計で「厳しかった」層を最小化することが優先。

クロス集計②:来場者層との相性 × 次回出店意向

分析目的:来場者相性がリピート意向を左右するかの検証。集客設計・ターゲティングに反映。

3
来場者相性がリピート意向のほぼ全てを決定する
アウトプット(詳細)
「とても相性が良かった」(13件):92.3%(12件)がぜひ出店したい
「まあまあ良かった」(16件):ぜひ43.8%+タイミング43.8%で分散
「ふつう」(9件):ぜひ11.1%+タイミング44.4%+まだわからない44.4%
「あまり合わなかった」(4件):全員まだわからない
「合わなかった」(2件):全員見送りたい
仮説
来場者層との相性がリピート意向の最大規定因。相性が「とても良かった」層の離脱はほぼゼロ。「合わなかった」層は100%離脱。相性評価が次回出店意向をほぼ決定している。
反映方法
来場者との相性がイベントのコンセプト適合性そのもの。募集段階でイベントの客層・雰囲気を具体的に伝え、相性ミスマッチを事前に減らす。応募審査・ジャンルバランスの見直しで相性「とても良かった」層の比率を高める。
⚠️
「ふつう」以下の相性評価は離脱・迷いに直結する。イベントの世界観・客層に合う出店者を集める選定精度を上げることがリピート率向上の最短経路。来場者目線でのキュレーション精度が長期的な出店者満足度を決める。

クロス集計③:アートの影響 × 売上感覚 × 全体満足度

分析目的:アートコンテンツの効果(盛り上げ/売上/満足)の検証。アートコンテンツの位置づけ・設計に反映。

4
アート体感と売上・満足度は正の相関で連動する
アウトプット(詳細)
相乗効果あり層(15件):
・売上「良かった以上」46.7%+「どおり」40%=86.7%が期待以上・通り
・満足度:とても満足80%、満足以上93.3%

影響感じなかった層(10件):
・「厳しかった以上」60%と逆転
・満足以上50%、あまり満足していない30%
仮説
アートコンテンツへの体感と売上は正の相関。相乗効果を感じた層はほぼ売上が担保されている。ブース位置・動線がアート体感の享受を遮断している可能性が高い。アートへの体感が満足度を大きく引き上げている。
反映方法
・アートを体感できるブース位置(実況・演技が見えやすい、動線上にある)の設計
マーケットエリア全体にアートの熱量を届ける演出(実況音・巡回パフォーマンス)を強化
「アートを体感できる出店体験」を原っぱマーケットの差別化価値として明確に位置づける
🌟
核心的な発見:アートとマーケットの一体感が満足度・売上の共通解
アートを体感できるかどうかで売上結果が大きく変わる。会場設計(動線・ブース配置・演出)で3つ(売上・アート体感・満足度)をまとめて底上げできる。

上位集中率:次回出店意向の構造

ぜひ出店したい
45.5%
タイミングが合えば
27.3%
まだわからない
22.7%
見送りたい
4.5%
No.5
「ぜひ」は50%未満、「まだわからない」22.7%がリピート率の伸びしろ
アウトプット
ぜひ出店したい45.5%は50%未満で「強い支持」ラインに届かない。ぜひ+タイミング合計72.7%でリピート候補は7割超。見送りはわずか4.5%。まだわからない22.7%が最大の揺れ動き層。
仮説
強固なファン(ぜひ)は半数未満だが離脱は極めて少ない。「まだわからない」層の22.7%がリピート率の伸びしろ。この層を翌日・翌週フォローできるかが鍵。
反映方法
イベント翌日のお礼メール・フォローアンケート送付で「まだわからない」層への接触を維持する。次回開催の早期告知・リピーター特典を設けることで「ぜひ」層を増やす。

ノイズ判定(自由記述)

複数件出ているキーワード・1件のみの指摘を整理。

5件
搬入搬出動線が不便
(近くまで車乗り入れ希望)
即時対応が必要
4件
ブース番号と
パンフの番号が不一致
次回必須対応
複数
開催時期・暑さ対策
への言及
中長期課題
分類 内容 件数 対応方針
即対応 ブース番号とパンフレット番号の不一致 4件 次回必須対応。統一する。
即対応 搬入搬出動線の改善・近くまでの車乗り入れ許可 5件 次回設計時に動線改善を検討。
中長期 開催時期の見直し(暑さ問題) 複数 次回開催時期の再検討材料として記録。
中長期 アートとマーケットの一体化演出強化 複数 クロス集計③の結果とも整合。会場設計で対応。
強み確認 会場の雰囲気・スタッフ対応・アートコンテンツへの高評価 多数 募集文に強みとして明記し継続強化。

解釈上の留意点(回答バイアス)

⚠️
バイアス①:任意回答による回収バイアス
任意協力のアンケートのため、満足度が高い出店者ほど回答しやすい傾向がある。ネガティブな体験をした出店者の声が過小評価されている可能性があり、実態より好意的なデータになっている可能性がある。
⚠️
バイアス②:送付当日中の回答集中
44件中多数がメール送付当日(6/2)に回答。興奮・感情が残っている状態での回答のため、冷静な評価より高めに振れている可能性がある。
⚠️
バイアス③:ホーン効果(売上起因のネガティブ連鎖)
売上が「厳しかった」層は他項目(来場者層・アートの影響等)への評価も引き下げる傾向がある。ただしスタッフ対応だけは売上が厳しかった層でも高評価が維持されており、完全なホーン効果ではなく実態をある程度反映している可能性もある。「厳しかった」層の他項目スコアは額面通りに受け取りすぎず、ブース位置・ジャンル等の客観的要因と照らし合わせて解釈すること。

次回への反映まとめ

基本集計からの反映

  • 計測満足度70.5%・リピーター72.7%を次回の基準値として設定。
  • 設計来場者層との相性をあらかじめ告知する文章を募集要項に追加。合わなかった層の特徴(業態・ジャンル)を次回分析。
  • 演出アートの盛り上がりがマーケットエリアにも届く設計(動線・実況音・銭湯山車のような巡回)を強化。
  • 訴求スタッフ対応の強みを募集文に明示的に訴求する(「丁寧なサポート体制」)。
  • 分析売上とブース位置・ジャンルの相関を次回分析できる体制を作る。
  • フォロー翌日お礼メール・次回開催の早期告知で「まだわからない」層(22.7%)への接触を維持。

クロス集計からの反映

  • ブース設計アートを体感できるブース位置(実況・演技が見えやすい、動線上にある)の設計。アート体感が売上にも間接的に貢献する構造を設計として意識する。
  • 演出マーケットエリア全体にアートの熱量を届ける演出(実況音・巡回パフォーマンス)を強化。アートとマーケットの一体感が満足度・売上の共通解。
  • 審査応募審査・ジャンルバランスの見直しで相性「とても良かった」層の比率を高める。来場者目線でのキュレーション精度が長期的な出店者満足度を決める。

即時対応が必要な課題

  • 即対応ブース番号とパンフレットの番号を統一する(4件指摘、次回必須)。
  • 即対応搬入搬出動線の改善・近くまでの車乗り入れ許可の検討(5件指摘)。

次回アンケート改善提案

📝
改善①:売上金額帯の選択肢「2〜3万円」の選択肢がなく、1件から指摘あり。選択肢の粒度を見直す(1万円刻みに細分化する等)。

改善②:ブース位置・番号の設問追加ブース番号・エリアの満足度を明示的に問う設問を追加する。自由記述でしか拾えていない重要な課題。

改善③:回収方法当日配布→即時回収を設けることで、未回答の不満足層の声も拾えるようにする。